少女の魂が
女性のホムンクルスへ……

 時間が経つにつれ、思い出してきた。
 私は帰る途中だった。学校が終わって、お友達と別れて、いつもの道をいつものように、ただ本当に、いつも通り帰って……そこからの記憶がない。
「脇見運転した車に、あなたは巻き込まれてしまったの」
 私をここへ連れてきた女の人が、これまでのことを話してくれた。
 どうやら、私はその事故で……死んだらしい。信じられないことだけど、信じるしかなくて……信じられないと思っていたから、私は魂がその場に止まってしまって、自縛霊になりかけていたとか……その話しも信じられなかったけど、私は今の私の姿が、何よりも一番信じられなかった。
 見せられた鏡に映っているのは、見知らぬ大人の女性。でも、間違いなく私。
「きちんと成仏させてあげたいけど、私一人では無理だから……今専門家を呼んでるところだから、しばらくその身体でいて頂戴ね」
 恩人……なのかな? その人の話によると、自縛霊になりかけていた私は、このまま放置するとその進行が止まらないらしくて、進行を止めるために仮初めの肉体へ私の魂を移したのだとか。ただ仮初めの肉体だし、なによりもう私は死んでるから……うまく動けないはずだって。それと、元々この肉体も、こんな事のために使う物ではないらしいの。なんでも、実験に使うとか何とか……なんか怪しげで怖くて、それ以上は聞けなかったけど。
 怪しいのはこの肉体のこととかだけじゃなくて……この人、自分のことを魔女って言ってた。そんなの、本当にいるのか信じられないけど……でももう、今の状況全てが信じられないことばかりだし、夢じゃないのはもう……なんとなく理解した。
 そうか……私、死んじゃったんだ。でもなんか、そんなに悲しくない……というか、自分が誰だったのかも思い出せなくて……魔女さんの話では、私が死んだとき、私はその現実を受け入れられなくて霊になりかけてたから、その「悔い」だけがこの世に残っちゃった形になってると……意味はよく判らないんだけど……なんにしても、私はもう一度ちゃんと死ぬっていうか、「成仏」すれば問題ないみたい。それまで、大人しく待っててって言われてるけど……まだなのかな。ついさっき、魔女さんがその「専門家」って人から連絡があったと言って部屋を出て行ってしまったけど……帰ってこない。どうしたんだろう?
「……あれ、本当に留守なのか」
 ドアが開いたから帰ってきたと思ったら、知らない男の人が入ってきた。誰だろう? 誰だか判らないけど、なんか……
「ん? 新しいホムンクルスかな……またろくでもないの作りやがってあいつらは……」
 男の人が、私に近づいてきた。この人、なんか……とっても良い香りがする。甘いというか、なんかとっても……気持ちいい香り……
「動くのか? んっ? ちょっとまて、これ……」
 私をじっと見つめる男の人……その視線が、とても熱い、熱いの。
 あれ? 私……気付いたら私、男の人に近づいてる。男の人は私を見つめながら、後ろへ後ずさってるけど……私、勝手に追いかけてる。
 男の人は振り返ってドアまで走った。そしてガチャガチャとノブを鳴らしてるけど……開かないみたい。
「くそっ、なんかセイフティーかけてやがったな……や、落ち着け、な、君が誰か知らないけど……ね、落ち着こうよ」
 私に言われても困る。私の身体が勝手に動いてるんだもん。その私の身体は、男の人を捕まえて、ギュッと抱きしめた。腕と、凄くおっきなオッパイで、男の人を挟んでる。
「ぐっ……ちょっ、待てって……」
 凄い力みたい。男の人は暴れてるけど、私はまったく放そうとしない。そのうち、私は男の人をオッパイの間に挟んだまま、身体を大きく上下に揺らし始めた。なんか……オッパイの間が擦れて……気持ちいいの。
「こい、つ……くっ……」
 男の人が暴れるせいで、余計に擦れて……んっ、なんだろ、この感じ……私、変な気分になってる。気付いたら腰も押しつけてて、オシッコするところまで擦れて……ここもとっても、気持ちいいの……
「まずいぞ、これ……な、ちょっ……んっ!」
 私、キスしてる。ファーストキス……はぁ、キスってこんな味なんだ。とろっとして、甘くて……気持ちいいの。私、夢中で舌を入れてる。口の中に舌をいっぱいいれて、ぐちゅぐちゅって音が鳴るくらい嘗め回してるの。
「しまっ……しび……」
 なんか急に、男の人が大人しくなっちゃった。それでも私は、ぎゅって男の人を抱きしめたまま、ずっとキスして、身体擦って、気持ち良くなってる。すごいの、なんか、気持ち良くって気持ち良くって、もう、これずっとやっていたい……どんどん私、擦るのが速くなってる。どんどん私、気持ち良くなってる。いいよ、気持ちいい!
 ビクビクッて、身体が震えてる。すごい気持ちいいのがいっぱい来て、とっても気持ち良くなっちゃって……今ちょっと、落ち着いちゃった。とっても気持ち良かった……でもなんか、まだ足りない。そんな気がする。それは勝手に動いてる私の身体も同じらしくて、男の人をまだ放さないの。
「まっ……」
 何か言いたいみたいだけど、男の人は上手く話せないみたい。よく判らないけど……私は男の人の服を掴んで、無理矢理脱がせてる。そして男の人を寝かせて、男の人の……その、オチンチンを……うそ、私、口に入れちゃった。
「クチュ……チュ、クチャ……」
 美味しい……男の人のオチンチンって、こんなに美味しいんだ……そしてなんか、口の中が気持ちいいの……ずっとしゃぶってたいよ……
 そっか、これが……お友達が話してたセックスってやつなんだ。男の人と女の人が、裸になってやる事って……これなんだ。そっかぁ、だから気持ちいいんだ……すごい、すごい気持ちいいよ……オチンチン、とっても美味しいの……
 なんかどんどん、オチンチンが硬くなっておっきくなってく……そしてオチンチンから、これってオシッコ? でもなんかとっても美味しい……汁が出てる。美味しい……もっと欲しいよ……もっと舐めたらもっと出てくるかな……
 んっ! なんかいきなり、沢山出てきた……さっきのと違うの。なんかねばっとしてて、ちょっと苦くて……でもとっても美味しいのがたっくさん……ん、沢山出てくるから、私ゴクゴクって飲んでる。ねばねばしてるから飲みづらいけど、だから喉を通るのがよく判って、それが美味しいというか気持ちいいというか……はぁ……もっと欲しいなぁ……
 でも何故か、私の身体はオチンチンを放しちゃった。もっと舐めたいのに……でも何故か私は、もっと気持ちいいことがこれから始まるんだって判った。私の身体は、それをしようとしてるんだ。私はオチンチンを掴みながら男の人に跨ってる。さっきまで大きくて硬かったのに、今はちょっとしぼんじゃってる。でも握ってる手をちょっと動かしたら、またちょっとおっきくなってきた。
「アアアアアア!」
 声が出ちゃってる。私初めて喋った……オチンチンをこんな所に入れちゃうんだ……入れたとき、おっきな声出しちゃって……すっごい気持ちいいの。今までのより何倍も気持ちいい。凄い、気持ちいいよ……
「アア、アア……アア、アー、ウァア!」
 すごい、すごいよ……オチンチンを入れたまま、私すごい動くの。上下に何度も、そして私の中でオチンチンが擦れて、それがとっても気持ちいいの……すごい、これがセックスなんだ……お友達が言ってたより気持ちいいよ……すごい、すごい、すごい!
 あ、もう、なんか……いいよ、気持ちいいの、私自分でおっきなオッパイ揉んでる……それも気持ちいいけど、やっぱりオチンチンがいいの、いいよオチンチン、気持ちいい、すごい、いいよオチンチン、気持ちいい、とってもいい、いい、オチンチン、きもちいい、きもちいい、いい、いい、いい、いい、いい、オチンチン、オチンチン、オチンチン、オチンチン、オチンチン……
「アア、ァア、アアアア、ゥア、アァア!」
 きもちいい、きもちいい、きもちいい、きもちいい、きもちいい、きもちいい、きもちいい、きもちいい……
「オチ……オチンチ……オチ、オチ、オチン、チン……」
 オチンチン、オチンチン、オチンチン、オチンチン、オチンチン、オチンチン、オチンチン、オチンチン、オチンチン、オチンチン……
「オチ、オチ、オチ……ゥア、ア、アァアアアア!!」
 !!……凄い……頭の中真っ白になって……真っ白になって……きもちいい、きもちいいの……

「まったく……来てみれば、なんだこのざまは……」
 気がついたら、知らない女の人……巫女さん? その人が、私を助けた女の人と、あと知らない他の女の人二人と、さっきの気持ちいい男の人を正座させて、怒ってる。
「……ん、気付いたようだな。どれ、すまないけどもう一度見せて貰うよ」
 巫女の人が私のオッパイに手を当てて、じっと私の目を見てる。しばらくじっとしてから、手を放して……なんか溜息ついてる。
「やはりダメだな。魂がもう完全にこの肉体と結びついてしまった」
 巫女さんが言うには、私が男の人と気持ちいいことをしちゃったせいで、私の魂がこの仮初めっていってた肉体とくっついちゃったんだって。そのせいで、私成仏できないんだって。それで怒られてるみたい。
「まったく……お主、節操がないにもほどがあるぞ」
「しょうがね……仕方ないんですよ……こいつらが女の子の魂を、よりにもよって性実験用のホムンクルスに宿すから……」
「緊急事態だったの。私達だってね、あなたが尋ねてくるとは思ってもなかったもの……」
 なんかもめてるけど……えっと、そもそも私の身体は、男の人とセックスをするのに「最適」な身体なんだって。で、男の人は元々特別な……なんかよく判らないけど、血がどーとか、だから汗がどーとか……ともかく、この男の人の匂いに、私の身体が勝手に反応したんだって。で、私のつばも特別で、男の人を痺れさせちゃったんだって。
「……閻魔様への謝罪はお主が出向くようにな」
「あー……まあ仕方ないか。向こういくと牛頭や馬頭達が酒盛り初めてなかなか返してくれなくなるんだがなぁ……」
「こちらの地獄は私達縁がないから……よろしくねー」
 色々大変みたいだけど……結局、私はどうなるの?
「……選択は二つある。その身体ごと成仏するか、その身体で生きていくか……君が選んで構わない」
 巫女さんはそう言うけど……成仏ってしなきゃダメ? 私……もっと気持ちいいことしたいよ。そう言ったら、巫女さん、なんかすごい難しそうな顔しちゃった。
「……それを望むなら、私から言うことはない。ただし……」
 巫女さんは魔女さん達に顔を向けて怒ったみたいに話してる。
「暴走せぬよう、管理を怠る事のなきように」
 正座してる人達が、はいっていって頭を下げてる。なんか……よくわからないけど、私このままで良いみたい。
 だったら……ねえ、もっと気持ちいいことしたいんだけどなぁ……。

戻る