戦闘員小隊長ゴブリィナ


第22話「頑張れ!未来の司令長官?」

 アカオニ直属なので、アカオニ出演回はたいていチラッと出て来る。
 モブとしても多数出演するがゴブリサ、ゴブリエッタなどの同じ顔をした同族が帝国軍内に多数いるのでぱっと見は判別不可能。

 インラーン帝国軍アカオニ様直属部隊戦闘員小隊長ゴブリィナでありまッス。
 兜に付いてる角が見えるッスか?これが可愛い手下の戦闘員どもを率いる小隊長の証ッスよ。
 いっつも負けるし、失敗する度にお仕置きされるけど、ウチらだって頑張ってるんス。

 作戦のじみ〜な準備だとか、人手が要る割りに目立たない仕事だとか、プレキャラ5に真っ先に突っ込むのはぜ〜んぶウチら戦闘員の仕事ッス。
 でも実際の作戦じゃほとんど目立たないし、プレキャラ5にはあっという間に負けちゃうッス。
 でも、ウチらだって負けたくて負けてるんじゃないッス。
 Dr.ニートンの考えたお仕置きをされるのは誰だって嫌ッス。そんな時は小隊長の角が恨めしいけど、手下の責任を引き受けるのも指揮官の勤めッス。この前の「50メートル自由形・イン・触手満杯プール」はちょっと気持ち良かったスけど……気持ちよくて漏らしちゃったのは秘密。
 ウチの夢は怪人、幹部と昇進して、いつかはプレキャラ5をやっつけて、ゆくゆくは帝国軍司令長官になる事ッス!
 なんで、基地のおさんどんとか雑用だとか、他の作戦の合間とかに作戦具申書を書いたッス。
 プレキャラ5をばらばらにして一人ずつ単独にしてから戦おうって。
 帝国の怪人様方は強いですけど一作戦に一人しか出撃できないルールがあるッスからね。その点、ウチラは一人一人は弱っちいけど数はたくさんッス。プレキャラ5を分断して相互支援を断った上で、こっちの戦力を集中して局所的優勢を保ち続けられれば、単体戦力で負けててもどうにかなるッス。連中の武器や戦法はだいぶ負けたお陰でよく知ってるし。
 特にアッチは一人いなけりゃ、あの反則っぽい合体技が撃てないスからね。
 エキドナー女王様の御前でご説明差し上げる時はそりゃもー緊張して心臓破裂するかと思ったッス。アカオニ様は酔って半分寝てて助けてくれないし。

 で、とうとうウチの企画が通って予算が下りたッス。
 街の地下に突貫工事でやっすーい偽施設を作ってプレキャラ5を誘い込む事にしたッスよ。
 それで、ウチらが民間人攫ってソコでエッチな洗脳してるって噂流したッス。「自演カコワルイ」とか言った戦闘員に変装させてダミーの被害者も出して、それっぽく演出したッス。
 例によってアカオニ様は飲んで酔っ払ってたんで全部ウチらで仕上げたッス。その方が助かるスけどね。アカオニ様は悪い幹部じゃないスけど、酔ってると力の加減が下手なんで、使う前から作ったの壊されたら笑い話ッス。
 で、ダミーの民間人拉致ろうとしてるのを手下達がわざとプレキャラ5に見つかって尾行させて、あっさりプレキャラ5を誘き寄せられたっす。
 わざと警備の薄い入り口から内部に侵入させておいて、赤いのがオーバーアクションで「卑劣なインラーン帝国め」とか何とか見得切り始めたんで、床下に仕掛けておいた遠隔操作式地雷に点火したッス。
 五人固まってる所をまとめてフッ飛ばされて「うわ〜」とか慌ててたスけど、何の為に狭い施設内に誘導したと思ってるんスかね。まぁ、こんなモンで倒せるとも思ってないもスけど。
 で、狙い通りにフォーメーションは崩したし隙は作ったし、作戦開始。
 まずは一番組し易そうなグリーンの相手。
 ウチ率いる手下達が隠し扉から一斉に雪崩れ込んでグリーン担ぎ上げて、これまた隠しておいたダストシュートに一緒に飛び込んだッス。
 残り四人はアカオニ様に足止めしてもらう事になってるッス。あっちは合体技も撃てないから互角以上に戦ってくれる筈ッス。スタミナ切れでアカオニ様が足止めしきれなくなるってのもあり得ないス。で、一人倒したら残ってる奴らからまた一人だけ切り離して各個撃破。
 この繰り返しでプレキャラ5殲滅ッス!
 でも、ウチら大勢とプレキャラ5一人になっても、まだアッチが強いのは分かってたッス。
 ダストシュートから落ちた先で、グリーンを挑発して逃げたんス。
「本当はピンクがお似合いのグリーンや〜い。このプレキャラ5のケツマンコ奴隷〜」
 って。そしたら、
「僕は受け専ショタキャラなんかじゃありません!」
 とか可愛い声で叫んで追いかけて来たッスよ。なんか嫌なトラウマでもあったんスかね。こっちには好都合スけど。
 誘い込んだのは一本道で、さんざん悪口言い放題で前を逃げるウチらと、後から追いかけるグリーン。
 弓を使うグリーンには丁度良い戦場じゃないスか。で、実際、あの大きな弓構えてパワーチャージ始めてくれたんス。もう行動も位置取りも読みバッチリ。あそこまで読みがはまってくれると「キター」って感じ。
 戦闘員の何人かはそんな風に叫びながら、周りに仕掛けておいた隠し扉から襲い掛かったスからね。
 遠距離メインな上に溜め中で身動き取れない相手に、インファイトに持ち込めば勝ったも同然。後は数の勝負。それでなんとか武器は取り上げたッス。
 でも通信で他の連中呼ばれそうだったんで、ちょい困ったッス。ここでウチらの意図がばれたら困るッス。
 熱血バカな赤とか、気障ったらしい青いのとか、鈍そうな黄色とか、無駄にオッパイの大きいのとかが寄ってくるのは勘弁ッス。
 だから黙らせるのに口塞いでやったッス、ウチの口で。キスしてやったスよ。もう情熱的にブチューッと。舌いれたら顔真っ赤にして可愛いったら。
 一番槍は戦士の誉れッス。
 あんまりに可愛いもんだから舌絡めてチュクチュク吸ってアイツの唾液啜ってウチの送り込んでとかしてやったッス。そしたらグリーンの奴、くた〜っと茹蛸状態。
 でもまだ油断出来ないんで、戦闘服もぜーんぶ取り上げる事にしたッス。
 ……なんなんすか、アイツ。あれで男とかずるいッス反則ッス。
 髪はさらさら。顔の輪郭は女の子みたい。肌は白くて綺麗でつやつや。腕も足も腰も細い癖に男の子っぽく柔らかく筋肉ついてて。ムダ毛なんか一本もなくて。ホッペタ染めて半開きの口からハァハァ荒い息吐いて、目なんかトロ〜ンとしちゃって……男の癖に色っぽすぎッス。
 「グリーンきゅんハァハァ」とか「こんな可愛い子についてないはずがない」とか言いながら、すげー楽しそうに戦闘服剥いでる仲間達の気持ちが分かったッス。
 んで、とうとうプルンって出てきたッス。
 ウチのキスで感じちゃったみたいで、ちっちゃい皮ッ被りのが精一杯、ピン!ってなってるのを見た瞬間、ウチの胸とお股にキュン!って来たッス。
 やっぱり、一番槍は戦士の誉れッス。
 美味しく頂いちゃうことにしたッス。別にエッチな気持ちに負けた訳じゃないッスよ?男の子限定の無力化の一手法ってヤツッス。
 ああ、小隊長やってて良かった。
 って思ったところで、プレキャラ5の連中が来やがったッス。
 結局、グリーンは孤立させたけど、ウチらの作戦に気付いたプレキャラ5を分断し切れなかったのが敗因みたいッス。
 また作戦途中なのにアカオニ様が酔って調子に乗って喋っちゃったに決まってるッスよ。
 あとは偽施設を作ったけど安普請過ぎて、イエローが馬鹿力で壁と床をぶち抜いてまっすぐこっちに来ちゃったのは予想外。
 結局、負けたお仕置きで「100メートル平泳ぎ・イン・触手満杯プール」やらされたッス。両胸のポッチとお股のトコだけ切り取ったスク水用意してるとか、Dr.ニートンはやっぱ変態ッス。
 でもウチはこれくらいじゃぁ、へこたれないス。
 もっと良い作戦を思いついて、今度こそグリーンのオチンチンを美味しく頂いてやるッスよ!

 一話だけ焦点が当たるも、次の回から元の立場に戻る。
 複数話にわたって登場する。
 出演時はたいてい、蹴散らかされるが死なないポジションか、ギャグ的な損な役回り。
 出演時間自体は大した事は無いものの、なんだかんで出演回数だけは多い。

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