ササキさん


第13話「隣のカキはよく客食うカキだ」

 別名シュール水着回において、牡蠣の怪人と戦った少女(黒崎 麻美)。
 スケジュールの関係で海でのロケが駄目になり、スタジオ近くの森で撮影したのに脚本は海予定のままで押し切った話である。その為、敵が海産物、彼女以外の出演者は一般人まで全員水着と、ややシュールな回となった。

 黒崎はコアなファンが多い「毒殺天使ザキちゃん」という、タイトルだけ「撲殺天使ドクロちゃん」をパクったVシネマで、主人公のザキを演じている。
 この作品は、街で困っている人々を、毒舌吐きまくりの少女が薬を調合して助けるというもので。本編は人情話で終わっているのに、次回予告で救ったはずの人々の死体が映る事で話題になった。
 当初は「浪花節に喧嘩売ってるだけ」「設定客層が分からない」と、ただの色物としか見られていなかったものの。クライマックスに入って、それら全てが伏線として回収され始めると熱狂的なファンがついた。
 実は全て後付けとスタッフが暴露したが、「かえってすげえよ」と驚かれた。

 この話ではお助けキャラなはずだが、黒崎ファンを公言する監督と脚本の暴走で彼女がメインの話となり。「別に主人公達は要らなかったんじゃ?」「この回だけ色違うよな」「というかザキちゃんは俺の嫁」などの評価を受けている。

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